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【farmO版・農業お役立ち情報vol.2】土壌のはなし

みなさんはご自身の圃場を「土壌図」で確認したことはありますか?
黒っぽい土、薄茶色の土、しっとりしている土、さらさらとした砂っぽい土。
今回は、農家さんにとって大事な大事な「土壌」をテーマにお話していきます。

土耕栽培において、土壌の性質(土質)はとても大きな要因ですよね。
堆肥を入れたり、熱消毒したり、緑肥&プラウやサブソイラかけたり…と。
そのような様々な作業を経て、
生産者が「やり易いな~」「扱いやすいな~」という土質に寄せていきますよね。
また、作物や使う機械によっても相性の良い土質・圃場状態が違います。
土耕農家のほぼすべてが、
「土づくり」を考え、意識し、不断の作業をしていると思います。
生産者と話をしますと、
物理性の改善、生物性の改変…いくつも視点から圃場の土質について
自分なりの考えと、方向性を持ち、色々と語ってくれます。

では、「潜在的な土壌の質」に対してはどうでしょうか?
色々な圃場を拝見し、お話を拝聴し、意見を交わす中、
やはりこの点から土耕生産者は逃れられません。
農地を自由に選ぶことは難しいです。
ですが、自分が営農している地域、土地の潜在的土質について、
基礎に立ち戻り確認、勉強することはとても大切だと思います。
教科書を深く深く読み込み、細かな微生物資材について熱く語り、
土壌分析の数値の変化に敏感に反応する生産者さん。
特に新規就農者には、こういった勉強熱心な方は多いです。
それと同じくらい、
「この圃場、そもそもどんなカテゴリの土壌なの?」
という知見は重要だと思います。
周囲の生産者から過去の状態や、地形の成り立ちを正確に聞き取り、
尚且つ化学的なデータで確認する。
そんなとき、土壌図は最も重要な資料です。
土壌図は、深さ1mまでの占有的な土壌状態を示す図です。

下記の農研機構HPより検索できます。
『日本土壌インベントリー』農研機構
・パソコン
https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/
・アプリ
https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/eSoilMap.html
上記HPでは、土壌温度や保水性に関する情報も確認できます。
圃場は客土、基盤整備、長年の施肥などにより、潜在的な土壌の性質とは
変わっていることも多いです。
しかし、地域に広く分布する土壌の性質は、必ず栽培に大きく影響します。
また、新規に作付けする圃場の潜在性を確認するためにも役に立ちます。

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