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【farmO・農業お役立ち情報vol.6】農業と事故

坂ノ途中のスタッフ・杉山の農業お役立ち情報6回目。
今回は今までの話と毛色が違う、農業事故についてのお話。
交通事故だけでなく、農業機械でもこんなにも大きな事故が起こっているなんて……
結構衝撃です。
農業機械のパワーのありがたさの反面、その危なさも認識しておくべきですね。
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農作業中の事故、大小を問わず多いですよね。
さまざまな農業事故のなかでも死に至るケースもあります。
ここ10年では、毎年300~400人が農業事故で亡くなっています。
(平成29年に農業事故で亡くなった方は304人。)
そのうち7割が、農業機械による事故でした。
それ以外の事故はハウスの屋根からの転落、水路などへの転落、熱中症など。

農業機械の事故は、トラクターでの作業中に起こることが多いようです。
トラクターは使用頻度も多いですしね。
事故内容は、ロータリーに巻き込まれる、横転、下敷きになってしまう、など。
トラクターは力強く、無理の効くパートナーです。
その反面、
圧倒的な力がこちらに牙をむいた時、とても抗えません。
10年ほど前、北海道の知人が、法面をトラクターで斜めに侵入し、横転。
その下敷きになり大けがをしてしまいました。
家のすぐ前での出来事だったため、家族が気が付いて救急搬送だったそうです。
亡くなるまではいかなかったけれど、大けがなどの件数を加えると事故の件数はどのくらいになるのでしょうか。

また、歩行型の作業機(5~10馬力程度の管理機)でも30人近くの方が亡くなっています。
手軽な農機具ですが、ロータリーは目の前で回ってますし、作業中に足を取られることも多いです。
実際の死亡原因は、農機具と壁の間に挟まれたり、下敷きになったなど。
私も7馬力程度のクボタ陽菜でヒヤッとしたことが何度かあります。

事故の内容だけでなく、話を聞いていると
「ここが運命の分かれ目なのかな…」と思うことがあります。
事故後、発見されるまでの時間。
すぐに発見されれば助かる確率は高いようです。
複数で作業されていれば、発見・対処も早いでしょう。

人出不足、作業の効率化、トラクターアタッチメントの万能化で、昔にくらべ一人で作業することは増えているように思います。
機械を正しく扱う。
暗くなる前に作業を止める。
基本的な事故防止に努めつつ、自分が
「どこで」「どんな作業を」「いつまで」「誰と行っているのか」。
そのことを家族などに必ず伝えて日々作業にあたりましょう!

追伸
祖母は坂に停めたトラックから転がってきた管理機のロータリーで
大けがをしてしまいました…

【参考】農研機構 農作業安全情報センター
http://www.naro.affrc.go.jp/org/brain/anzenweb/column/index_accidents.html


[写真]7馬力の家庭菜園向き管理機、これでも大事故を起こします!

【farmO・農業お役立ち情報vol.6】農業と事故
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